Ethernetのしくみとハードウェア設計技法―プロトコルの詳細からネットワーク対応機器の作成まで (TECHI―Bus Interface)を読んだ

Ethernetのしくみとハードウェア設計技法―プロトコルの詳細からネットワーク対応機器の作成まで (TECHI―Bus Interface)

Ethernetのしくみとハードウェア設計技法―プロトコルの詳細からネットワーク対応機器の作成まで (TECHI―Bus Interface)

お仕事で急に、Ethernet switch/phyあたりのdriverをいじくることになったので、慌てて読みました。 少し前に、エンジニアならTCP/IPから学ぶべき、というような話題が流行っていた気がしますが、「レイヤが高いぞ♪」、と思いながら傍観して、こっそり楽しんでいました。

規格がわからないデバイスの案件に突っ込まれた場合、可及的速やかに規格の勉強をするようにしています。 前提知識がないと、いくら一般的なLinuxのdevice driverの知識があっても、driverが読めないからです。

そういう意味で、この本は必要な情報が掲載されていて、とても良かったです。少し古い本(2006年)ではありますが、現在でも十分通用する内容になっていると思います。 私が主に読んだのは、第3部 FPGAによるEthernetコントローラ設計編 です。MII (Media Independent Interface)について、タイミングチャート付きでばっちり解説されていました。 Ethernetハードウェアおよびそのdriverを触る、という人にはお勧めできる本です。

MIIにはphyマネジメント用のインタフェース、MDC/MDIOがあります。 これは、一応MIIの信号に含まれていますが、ほぼ独立したインタフェースになっています。 そのため、1つのMDC/MDIOを複数のphy制御のために共有する という使い方ができます。

↑を知らないとdriver読めないところでした。危なかったです。 本の力は偉大です。