技術書典6の戦利品を読む①〜OS Girls / 組込みエンジニアの教科書 / Rust on Bare-metal Raspberry Pi / Atmelさんちの消失〜

はじめに

1つ1つは短めです。 少しでも、宣伝、フィードバック、になれば幸いです。

OS Girls

booth.pm

8086やIntel SDMの紙媒体が転がっている不思議な部室で繰り広げられる女子高生たちのOS自作物語です。

物語の導入として、PCを使っていて湧いた疑問から、低レイヤに入っていくのは良いなぁ、と思いました。 OSってなんだろう、でOSの概念を説明しているのも、手を動かす一辺倒にならないように工夫されているように感じました。

次の階層でお会いしましょう、とのことですが、ringを使い切っているので、次はVMXですかね。

組込みエンジニアの教科書

組込みエンジニアの教科書

組込みエンジニアの教科書

技術書典で先行販売していたので、入手しました。 座学的な内容と、手を動かす内容とが、両方入っています。

座学的な内容は、エンベデッドスペシャリストの参考書に似たような感じでした。

組込みLinuxの章があり、ここでは、著者の経験から組込みLinuxをやる上で気をつけないといけないことが書かれています。 現場で痛い目を見ないと中々実感できない内容であり、組込み初心者の方にも知っておいて欲しい情報が書かれていました。 炎上しないように良いモノ作ろうとすると、ハードもソフトも学ばねばなりません。 一気には無理なので、できるところから守備範囲を広げましょう。 良い組込み開発の上司を見分ける基準として、使うのも良いと思います。

Rust on Bare-metal Raspberry Pi

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Rustに限らず、ベアメタルプログラミングをやろうとすると、ハードウェアの説明が必要不可欠です。 そこが面倒で中々本の執筆ができていないわけなのですが。

本書では、そこの前提知識が丁寧に書かれていました。 そのため、少し、Rust成分は控えめです。 次回作で、Rustがたくさん出てくると良いなぁ、と思いました。

Atmelさんちの消失

booth.pm

こういうマイコンおよび製造メーカが辿った変遷は、非常に興味深いです。 が、自分では、中々実際の調査までしないため、まとまったものがあるととてもありがたいです。

自分がまだプログラマやっていなかった時代の空気も感じることができて、大変おもしろかったです。